Counter strikeシリーズの最新作であるCSGOは現在10年以上存在しています。このゲームの最新アップデートとして、Source2エンジンへと刷新されることが決定しています。2023年の夏にリリース予定となっており、現在はクローズドベータテスト中です。記事執筆時点で、現在の競技マップの5種類のテストが行われており、残るマップもじきに来ることが予想されます。今回はそんなCounter strike2の新要素などについて紹介していきます。
グラフィックアップデート
CS2ではまずグラフィックが刷新されます。ライティングも大きく変わり、全体的に明るくなっています。そのため敵の視認性が大きく上昇しており、ただ一部のプレイヤーからは明るすぎて目が痛いなどの意見も出ています。個人的にはもう少し暗くしてくれた方が嬉しい気もしますが、慣れの問題といわれればそうでしょうか。他にもそれによってスキンの見え方が変わっています。特にDoppler系のナイフは現実の宝石のような輝きになっており、マーケットの価格も高騰しています。デフォルトのスキンですらリアルになっていることで、これまでとはまた違った印象を受けます。
スモークへの変更
最初に発表されたCS2のトレーラー映像でも大きく焦点が当てられていましたが、スモークへ大きな変更が加えられています。まずはスモークの見え方が全プレイヤーで同期されるようになったことです。これまではスモークの端の部分の見え方がプレイヤーの位置や距離によって異なっていたことで、通称ワンウェイスモークが生まれていましたが、これにより無くなります。ここ数年のメタでは至る場所で一方的に相手を視認できるワンウェイスモークが用いられており、特にCT側ではサイト守りに置いて重要な役割を果たしていました。何もない場所でもスモークを足元に展開して、それを使って耐え守るということができていたからです。
更にスモークの展開の仕方も大きく変わっています。まずは範囲が明らかに大きくなっていますし、スモークが炊かれた場所に隙間があればそれを埋めるようにして煙が広がっていきます。そのため今までは斜線を塞ぐのに複数必要だった場面でも一つで完璧なものが炊けるというわけです。
これらに加えて、スモークが爆風や銃撃の影響を受けるようになります。HEグレネードの爆風を受けると一定時間その部分の煙が飛んでなくなります。そのため、スモークのある場所にHEグレネードを投げ入れて、爆発した瞬間に敵をAWPでキルするということが可能になったというわけです。スモークに向かって銃を撃った場合には、弾道に応じてその部分の煙が無くなって先が見えるようになります。これは実際のところ、文字で見るほど影響はなさそうで、スモーク抜きをしたときに撃ち返されやすくなったかなというぐらいです。
UIへの変更
今までのCSシリーズではキルをした時に特にエフェクトはありませんでした。自分がキルをしたかどうか判別するには右上のキルログを確認するか、マネ―を確認するかぐらいのものでしたが、新たに追加させたエフェクトでそれがわかりやすくなります。これは特に初心者がプレイしやすくなるアップデートに思えます。実際のところ、CSGOを始めてプレイした人の中には自分がキルをしたのかわかりづらいという意見もありました。そうした欠点を補うようなものだと思われます。
自身の足が見えるようになりました。自分の視点を下げると自分の足が見えるようになっているのです。これはリアル系のFPSでもない限りあまり見られない仕様ですが、正式版の際には設定でオンオフ切り替えられるようになるのでしょうか?
Tickシステムへの変更
CSGOにおいては、サーバーの1秒間にサーバーとどれくらい同期されるかを示すTickレートが、とある問題になっていました。それが64tickか128tickかという問題です。公式のランクシステムであるMMでは64tickなのですが、サードパーティー性のランクマッチ(Faceitや5e)や大会サーバーなどでは128tickが採用されており、この数値によってゲームプレイに違いが生まれていました。具体的にはリコイルパターンやジャンプ投げの軌道などです。詳しい説明はここでは省きますが、こうした問題があったためにコミュニティはValveに対してMMのサーバーを128tickにしてくれと何年も要望を持ち続けてきました。これに対する解決策としてValveがCS2で実装したのはサブティックと呼ばれる新システムを採用することで、どのサーバーでも実質的に同じtickレートのような状態にするというものでした。CS2ではサブティックによってジャンプ投げの軌道は統一化されたようですが、まだ発展途上のようで、実際にプレイしてみたプレイヤーの感想として、銃撃は128tickのように感じるがキャラクターのムーブメントは64tickのようだという声が上がっています。ただこれはアップデートごとに改善されてはいるようで、正式版の際にはかなり良い物になっていると期待して良いでしょう。
投げ物のインスペクト実装
CS2ではスモークやモロトフ、HEやフラッシュなど全ての投げものにインスペクトのアニメーションが実装されています。これが意味するところはつまり、これから投げ物のスキンが実装されるということでしょう。これに加えてZeusにも追加されているので、これらのスキンが今後実装されていくことは間違いないと言えます。こうしたアイデアは何年も前からコミュニティから上がっており、それが聞き入れられたというところでしょうか。
色々な新しいCS2
ここで紹介したこと以外にも様々な新要素がCS2では追加されます。アンチチートシステムも強化されるみたいですし、マップ作成やスキン作成用のツールにも大きなアップデートが追加されているようです。実際のところまだベータテストはごく一部のラッキーなプレイヤーしか遊べない上に、これからも様々な要素が明らかになっていくことでしょう。正式リリースが待ち遠しいですね。